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歴史上、最初に自動車に軽合金ホイールを用いたのは彼の天才エンジニア、エットーレ・ブガッティです。1924年に彼が世に出した名車ブガッティ、タイプ35には世界で初めてのアルミホイールが装着されていました。その独創的な発明の影には、第二次大戦前のフランスが世界最大のアルミニウム取引量を誇っていた事が背景にあります。大戦後に初めてアルミホイールを装着したのはイギリスの名車ジャガーDタイプで、1955年のルマンで初優勝し、その後1956年次いで57年と3年連続優勝するに及んで、世界中のレーシングエンジニアから注目を集めるに至ります。この様に、アルミホイールの歴史には常にレースの現場での勝利に対する執念が感じられます。

我が国に於いては1966年に遠州軽金属(エンケイ)が初めて輸出用にアルミホイールの生産に成功し、また同時期にはレース用ホイールとしては細谷製鋼所(中央精器)がホンダの依頼でS600用のレース用マグネシウムホイールPW-M(5本スポーク)を製作しています。レース用ホイールの生産が本格的になったのは1966年の第3回日本グランプリの頃で、それまではメーカーのレーシングカーは輸入ホイールを装着していた様です。1967年には名車トヨタ2000GTが発売され、市販車初のマグネシウムホイールが装着されると、ここに我が国のカーファンの間に軽合金ホイールに対する羨望と期待が一気に膨れ上がる事になりました。1965年の名神高速開通、1969年の東名全線開通など時代はモータリゼーションの大きな動きが加速します。その様な状況の中で、レース用ホイールを製作していたいくつかの会社がアルミホイールの生産に乗り出しました。RSワタナベ、ヒーローズレーシング、ハヤシレーシングなどがその先駆けです。1968年にヒーローズレーシングの田中弘氏はプレス方式で2ピースのアルミホイール製造に成功、同年RSワタナベの渡辺俊之氏は8本スポークの1ピースアルミホイールを製作、翌年にはレース用マグホイールの製作を開始しました。この1968年は、我が国モータースポーツの歴史上、アルミホイール元年と言うべき年だったと言えるでしょう。

その後各社が様々なアルミホイールを生産しましたが、その中でも注目されるのはやはりレース専用ホイールです。入手出来ないはずのホイールをマイカーに履くというのは、当時のカーマニアならずとも最高のドレスアップと言えなくもありません。また、レース用ホイールは市販品にもフィードバックが行われており、例えばトヨタ自工第7開発部トヨタワークスレーシングチームが用いたイゲタ形状のマグネシウムホイール、通称イゲタマグはその後同じデザインでアルミホイールとして販売されましたし、日産ワークスが用いた14インチ8本スポークのマグホイールはバルブの位置以外はワタナベと見分けが付かないような形状です。8本スポークに関して言えば、日産レースマグ、ワタナベの他にも、光輪商事のマグロード、ブリジストンのZONA SPOKE-6、エンケイのコンペエイトとラリーコンペ、リミテッドコンペなどは皆同じ様な形です。どちらが先か後かなどという事よりも、当時の情勢は奔流のように先に進んでいた、そういう勢いのある時代だったという事かもしれません。

ここでは、マニアの皆様に、レアなアルミホイールやマグネシウムホイールの画像を楽しんで頂ければと思います。





4本スポーク


日産ワークスレーシングチームが240ZRに使用したレース専用マグネシウムホイール。通称ゴッティマグ。ゴッティはフランスのホイールメーカーですが、当時のワークス関係者に確認したところ神戸製鋼製との事。ホイールの実物には、どこにもメーカーのマークなどは入っていませんが、スポークに小さく日産マークが入っています。

サイズはフロントが10J、リヤが12Jの15インチ。手で持ってみると非常に軽量です。それと、スポークの裏側は肉抜きがされていて、更に補強のリブが入っています。リムには4本のビードストッパーボルトが貫通しています。サイズに関して言えば、市販されたレースオプションの8本スポークマグは14インチで、15インチはワークス専用だったのかも知れません。また10J12Jはワークスフェンダーで無ければ装着出来ないサイズです。ワークスチーム以外にも一部のプライベートレーシングチームにも使用された様です。また240ZRの最後の仕様には同様の4本スポークで3ピースのホイールも使われた、という情報も有りましたが、当時のレ−ス関係者に確認したところ、「テスト用には使ったが実戦投入はされたかった」との事です。



こちらは14インチの4本スポーク。マグネシウムではなくアルミ合金です。サイズは8Jと9J。上の15インチマグと同様のビードストッパーがあり、日産マークが入っているのも同じです。スポークには鋳文字でサイズの表記もあります。


 
「Zの柳田」として有名だった、日産のレーシングドライバー柳田春人氏のショップ「セントラル20」のオリジナルホイール、「Zスポーツ」。サイズは7J14インチのワンサイズでスポークがゴールドの切削リムの他に黒一色もありました。2003年の相模湖ミーティングの際に柳田さんに直接伺った話では、デザインはワークスマグの強い影響下にあった物だとのこと。流石は240ZRで勝ち続けた方が作られたホイールです、S30のノーマルフェンダーに良く似合います。市販ホイールですが、殆ど出回らないレア品です。

 
タカマコンペティションのチェックマンレーシングホイール「コザック」。センターキャップのマークがステアリングと同じです。


アメリカンレーシング「リブレ」ホイール。アメリカンレーシング、通称アメレは米国老舗ホイールメーカーですが、このリブレホイールは特に510乗りの方などに人気。サイズは13インチと14インチがあり14インチはリム幅6.5インチまでしか無い様です。


BREレーシングが使用した7インチ幅のホイールは「ルマン」というホイールでこれも珍しい物。







自動車レースやチューニングに情熱を燃やした時代に生きた先達の熱い思いを感じる部品、それがレアホイールなのだと思います。




 
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